築百年の家に突然、昔の住人が・・ ― 2008/12/24 10:46
昨日の夕方。
とつぜんの玄関のチャイムが鳴ったので、新聞屋かな、と思いながら出てみると、女性と若い男性ふたり。
話を聞いてみると、「主人が最近亡くなったんですけど、主人が昔ここに住んでいて。ここで生まれ、私も結婚してすぐぐらいのときに来たことがあって」などとおっしゃる。
お亡くなりになったご主人が、60数前にここでお生まれになったのだという。
少しお話をした。写真を撮らせてください、と言われるので、どうぞどうぞとお答えした。
昔お世話になったおばあさんがうちの近くにいて、そこに来たついでに、たしかこの辺だったはずと歩いてきたら、あ、まだああった、まだこの家があってよかった、と感激したそうだ。
この家、築百年くらいだと思うけど、古いことで(まだ建っていたことで)人に喜ばれたのは初めてではないだろうか。古いのも、いいことなのかもしれない。
洗濯物を干しっぱなしだったけど、うちの写真を撮って喜んでいただけたのなら、よかったと思う。
text:Yasuhiro Ohkura
書きあぐねている人のための文庫本 ― 2008/12/25 11:25
『書きあぐねている人のための小説入門』という文庫本を小田急下北沢駅の売店で購入した。作家の保坂和志さんによる本で、前に単行本としても刊行されている。実はその単行本を持っているだが、今回「創作ノート」というものが最後に付いていることもあって、つい買ってしまった。
いや、つい、という表現は違うな。後悔しているわけではない。おもしろい本だし、「創作ノート」も追加されたし、文庫本は持ち運びやすく、電車移動のときなどにも向いているし、入手してよかったと思っている。
で、じゃあ、小説を書いているのかと聞かれるとそういうわけでもなくて、書きたいなぁ、書いてみたいなぁという気持ちはあるにはあるけど、なんとなく、そこで止まってしまっている軟弱な状態なのですが、そのこととは別に、この本はおもしろい、だから手に入れてよかったと思っているのが本音だ。
前にも書いたかもしれないが(しれない、でなく書いたはずだ)、茂木健一郎さんの授業にゲスト出演した保坂さんに聞いたことがある。
「本当に、先のことを考えずに書いてるんですか」とたずねると、保坂さんは(照れくさそうに)「そうです」と答えた。
書きはじめるとき、その小説がどうなっていくかを考えずに(決めずに)、書き出すという。すごいなぁ、おもろいなぁと思う(なぜ、大阪弁では「おもしろい」の「し」を抜くのだろう)。
text and photo:Yasuhiro Ohkura
難聴になる前に ― 2008/12/26 11:20
耳の検査をしてもらった。電話ボックスのような狭い部屋に入り、ヘッドホンをつけて、高い音から低い音まで順に流され、聴こえたら手に持っているボタンのような部分を教えてください、といわれた。ふつうに聴くテストをしたたあと、耳のペコっと折りたたまれ、そこに小さな拳みたいなものを当てられ、骨伝導というのかな、骨を伝って音を聴くテストをしたのだけれど、左耳では高音が少し聴きづらかった。
あとで先生に聞いたら、左右両方とも、わずかに高音が聴きづらくなっているとのこと。今は全然、問題のない範囲だが、これがひどくなると、耳鳴りがしたり、難聴になったりするとのこと。ヘッドホンやイヤホンを使うのを控え、電話もなるべくなら控えたほうがいいらしい。電話も? と思ったが、集中して聴くのがよくないらしい。部屋でオーディオセットから音楽を流すとか、そういうのは別にかまわないそうだ。イヤホンなどをして、じーっと集中して聴くのは、あまりよくないらしい。
iPodでイヤホンをして音楽を聴いたり、そういうのをやっていると、歳をとったとき、耳が聞こえにくくなるのが人より早いかもしれない、といわれた。これは個人差もあるだろうが、聴力をなるべく維持したいので、ありがたく耳を傾け、アドバイスに従おうと思った。聞きづらくなってからいわれるより、いま、忠告してもらったほうがずっといい。
text and illustration:Yasuhiro Ohkura
初・ほぼ日手帳、がやってきた! ― 2008/12/27 11:34
1時間ほど前、ほぼ日手帳が届いた。妻は何年か前からほぼ日長を使っていたが、僕はこれが初。正真正銘、自分にとっての、初・ほぼ日手帳。僕は目立って元気そうな赤にした。妻は金運を呼ぶという、黄色を選んだ。ほんとかな。というか、茂木健一郎さんも言っているように、大切なのは、根拠のない思い込みなのだと思う。思い込むとなったら、徹底的に思い込むよー、僕は。
元気も金運も、寄っといで!
歓迎するよー、やさしくするよー、大事にするよー。
text and illustration:yasuhiro Ohkura
目隠し1カ月 ― 2008/12/28 12:07
娘は動物の本を読むのが好きで、昨日は塩屋賢一という人について書かれた、偕成社から出ているノンフィクションに取りかかっていた。塩屋賢一さんというのは、日本で初めて盲導犬を育成した人だそうだ。
今朝、「塩屋賢一さんって、まだいるの?」というからウィキペディアで調べたみたら、盲導犬の育成にあたり、新宿中村屋(アルタの近くのカレーのお店だ)の2代目がかかわっているらしく(アドバイスしたというか、資金提供をしたのだろうか)、塩屋さんは盲導犬にどんな指示を教えたらいいかを調べるため、1カ月目隠しをしてとのこと。驚いた。と同時に素晴らしく、真摯な姿勢だと思った。
1カ月目隠しか。丸1日でもなかなかできないことではないだろうか。挑戦してみたい気もするが。
text and illustration:Yasuhiro Ohkura
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