書きあぐねている人のための文庫本2008/12/25 11:25



『書きあぐねている人のための小説入門』という文庫本を小田急下北沢駅の売店で購入した。作家の保坂和志さんによる本で、前に単行本としても刊行されている。実はその単行本を持っているだが、今回「創作ノート」というものが最後に付いていることもあって、つい買ってしまった。

 いや、つい、という表現は違うな。後悔しているわけではない。おもしろい本だし、「創作ノート」も追加されたし、文庫本は持ち運びやすく、電車移動のときなどにも向いているし、入手してよかったと思っている。

 で、じゃあ、小説を書いているのかと聞かれるとそういうわけでもなくて、書きたいなぁ、書いてみたいなぁという気持ちはあるにはあるけど、なんとなく、そこで止まってしまっている軟弱な状態なのですが、そのこととは別に、この本はおもしろい、だから手に入れてよかったと思っているのが本音だ。

 前にも書いたかもしれないが(しれない、でなく書いたはずだ)、茂木健一郎さんの授業にゲスト出演した保坂さんに聞いたことがある。
「本当に、先のことを考えずに書いてるんですか」とたずねると、保坂さんは(照れくさそうに)「そうです」と答えた。

 書きはじめるとき、その小説がどうなっていくかを考えずに(決めずに)、書き出すという。すごいなぁ、おもろいなぁと思う(なぜ、大阪弁では「おもしろい」の「し」を抜くのだろう)。


text and photo:Yasuhiro Ohkura

コメント

_ manicure ― 2017/05/04 00:05

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