8/25(sat)「成り上がり」再読2007/08/25 06:38


 矢沢永吉さんの『成り上がり』をひさびさに読んだ。仕事で立ち寄った、日本橋の三越に入っている八重洲ブックセンターで買った文庫。購入したのはお盆より前で、ちょこちょこ読んでいたんだけど、大阪に帰省するときに荷物に入れるのを忘れ、東京に戻ってからはバタバタしていて、そのままになってた。で、一昨日、仕事の合間に読んだ。残りをいっきに。やっぱり、よかった。前に読んだときよりも、よかった気がする。僕の気持ちがそう読ませているのかもしれないけど。なんだろう、今の僕の心が『成り上がり』を求めていたからか、以前読んだときと僕の精神状態が違うからか。取材構成を担当された糸井重里さんの力もあると思うけど、永ちゃんはやっぱりすごいわ。デカイわ。
 僕の手元にあるのは角川文庫版だけど、もともと小学館から単行本として出たのは昭和53年7月。西暦でいうと1978年。永ちゃんが28歳のときに発言集なんだから、まいってしまう。その大人っぽさというか、自分が確立されている度合いに。でこぼこでこぼこ、谷底から頂上まで登って、なんという濃い人生を生きてきたのか。う〜ん、それに比べて僕は・・・。なんて考え出したら考えてしまう。でも、僕にとって確かなことがある。この一冊は、いつでもどこでも、元気をくれる。がんばらなきゃ、という気持ちになる。ありがたい。
 読み終えたのは、ほんとは一昨日なんだけど、なんだか書いておいたほうがいい気がして(誰に頼まれたわけでもないに)、ここに記すことにした。