8/30(thu)「初コミックガンボ」2007/08/30 06:45



 前から存在は知っていたマンガ週刊誌のフリーペーパー、というか無料のマンガ雑誌『コミックガンボ』を初めて手にした。昨日、絵本の打ち合わせに向かう途中、市ヶ谷の駅前を午前11時前に通りかかったら、女性が道行く人に配っていたのだ。その後、慌ただしくてまだほとんど読んでいないのだが、江川達也さんの『坊ちゃん BOCCHAN』(〜夏目漱石『坊ちゃん』より〜)、すがやみつるさんの『サラリーマントレーダーあらし』をはじめ、巻末のコンテンツを見ると連載マンガは18本。『坊ちゃん BOCCHAN』には取材協力が松山市とあり、『サラリーマントレーダーあらし』には「取材協力:松井証券」と作者名の下にクレジットが入ってる。すがやさんといえば、『ゲームセンターあらし』の作者。元祖ゲーマーといってもいいかもしれない、あの名作の主人公・石野あらしが今度はトレーダーとして活躍するようだ。「前号まで」のこう書かれている。

 かつて天才ゲーマーとして数々の激闘伝説を残した男・石野あらしも、30歳をすぎて平凡なサラリーマンになっていた。しかし、子どもの出産を控え、養育資金が必要になったあらしは、株に挑戦することに・・・。全財産30万円のうち22万円を投じて、2万2000円のオタカラ精密株を10株購入したあらしだが、いきなり急落してしまい・・・。

 隔週連載でまだ連載第2回なので詳しくはわからないが、ジャンプして反り返りながら手で自分の足をつかみ、石野あらしが「水魚のボーズ〜〜〜ッ!」と叫びながら、株を売るシーンが出てくる。株の売り買いで必殺技を繰り出すとはさすがだ。なぜか書いている僕が熱くなってくる。また、水魚のポーズを目にした友人らしき登場人物が口にする言葉にも意表をつかれた。こうだ。「おおおっ!臍下丹田(せいかたんでん)※1精神一倒ヨガの秘法!」(※1臍下丹田は身体の気が集まるところ) 気の話まで持ち出されるとは予想外だった。
 いやまあ、しかし、この『サラリーマントレーダーあらし』の破天荒ぶりもぶっ飛んでいるが、無料のマンガ雑誌をつくった、というのもすごいことかもしれないな。小説の無料雑誌もそのうち出たりして。いや、小説は各社から出てるものがすでにあるか。『青春と読書』『波』『ポンツーン』『星星峡』など。
 その他のこともちらっと書いておこう。世界陸上大阪をテレビで観戦し、一昨日はロシアの棒高跳び美人・イシンバエワ選手に見とれ、昨夜はバスケットボール出身でまだ走り高跳びに転向して1年半くらいらしいのに金メダルを2メートル35をクリアして金メダルを獲得してしまったバハマのトーマス選手に驚かされた。この競技、アテネ五輪の金メダリストで優勝候補と目されていた、スウェーデンのステファン・ホルム選手が自分の順番を待つ合間にコーラを飲んでいるように見えたのだが、あれは僕の目の錯覚か。一流のアスリートがあのタイミングでコーラを飲むかな。